英検2級の受験を控えて、新しいライティング問題のことで頭を悩ませていませんか?
2024年から問題の形が変わって、今までの「意見を書く問題」に加えて「要約問題」が新しく出るようになりました。
「200語もの英文を70~80語に短くまとめるなんて難しそう」
「ニュースなどで見る社会問題について、英語で書けるかな」
不安に思うことがたくさんあると思います。
そうした不安が解消できるように、新しい形式の問題の内容から効果的な勉強法まで説明しています。
英検2級であつかう高校で習う文法や、社会生活に関する英文の要約の仕方など、合格に必要な情報を紹介していきます。
新しい形式のライティング問題の対策を進める中で、実際に使える英語力を習得し、文章を読み取る力や自分の考えを表現する力を伸ばしていきましょう。
英検2級合格にむけて、自信を持ってライティングに挑戦できるように、ぜひ一読ください。
英検2級ってどんな試験?
英検2級は、高校を卒業した程度の英語の実力を測定する試験です。
大きく分けて2つの部分があります:
1. 一次試験:筆記とリスニング
一次試験は85分間で、内容は以下の通りです。
- リーディング
短文の語句空所補充:17問
長文の語句空所補充:6問
長文の内容一致選択:8問 - ライティング
英文要約:1問(新規追加)
指定トピックに関する意見の英作文:1問 - リスニング(約25分)
会話の内容一致:15問
物語文、説明文などの内容一致選択:15問
2. 二次試験:スピーキング(約7分)
2024年から、リーディング問題が7問少なくなり、ライティングに英文要約問題が1題追加されました。一次試験の時間は従来通り85分で変更はありません。
この級では、日常生活だけでなく、社会の出来事についても英語でコミュニケーションができる力が求められます。
英検2級で出る文法
高校で習う文法が出題されます。例えば:
- 仮定法
- 関係代名詞・関係副詞
- 分詞構文
- 助動詞の難しい使い方
- 時制の一致
- 話法
- 複合関係詞
これらの文法を、実際の会話や文章の中で正しく使えることが大切です。
2級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
出典:公益財団法人 日本英語検定協会
採点は総合的な評価
採点は、ただ答えが合っているかだけでなく、4技能のバランスや文法、単語、表現力など、全体的な英語力を英検®CSEスコアをもとに評価されます。一次試験と二次試験は別々に採点されます。
合格するには、一次試験で65~70%以上の正答率が目安と考えられています。
英検®CSEスコアと合否判定

英検®CSEスコアって何だろう?

英検®CSEスコア(Common Scale for English)は、英検の合否判定に使用される採点システムです。このスコアの特徴は以下の通りです。
- 5級から1級まで全級に共通するスコアシステムで、英語力を客観的に評価します。
- リーティング、リスニング、ライテング、スピーキングの4技能に均等にスコアが配分されます。
- 各級の合格基準スコアは固定されています。
- 正答数が同じでも、試験回によってCSEスコアは変動する可能性があります。
合否判定の仕組みは次のようになっています:
- 各技能の正答数をもとに技能別CSEスコアを算出します。
- 一次試験は3技能(4級以下は2技能)の合計スコアで判定します。
- 二次試験はスピーキングのスコアのみで判定します。
- 各スコアが合格基準に達していれば合格となります。
以下は英検CSEスコアの図表です。
https://www.eiken.or.jp/assets/images/gra_01_ex.png
出典:公益財団法人 日本英語検定協会

CSEスコアのことはわかったけど、合格ラインを知りたいな
英検®2級の合格基準スコアは以下の通りです:
一次試験: 1,520点 (満点1,950点)
二次試験: 460点 (満点650点)
合計: 1,980点 (満点2,600点)
これは英検CSEスコアでの表示であり、受験者が自己採点で算出することはできません。自分の正答数でスコアを出すことはできないため、何問以上できていればいいのかがわからず不安に感じる人もいるでしょう。
一般的には、一次試験で約7割以上の正答があれば合格と言われています。
ただしリーディング、リスニング、ライティングそれぞれの技能について評価されるため、バランスよくスコアを伸ばすことを意識した学習が必要です。
「英検CSEスコア」と「合否判定のしくみ」
英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会
出典:公益財団法人 日本英語検定協会
一次試験の合格スコアの点数は決まっていますが、リーティングパートで何点といったように各技能で合格点が定められているわけではありません。リーディングが苦手な人は、ライティングとリスニングで高スコアになるように対策していきましょう。

新しいライティング問題について
2024年から、英検2級のライティング問題が変わりました。
今までの「意見を書く問題」に加えて、新しく「要約問題」が出るようになりました。
何が変わったの?
問題が2題になりました
・ 1題目:要約問題(新しく追加)
・ 2題目:今までどおり、自分の意見を書く問題
2級の新しい要約問題の特徴
- 社会生活や時事問題に関する約200語の英文が出題されます
- その内容を45~55語程度に短くまとめます
- 環境問題、テクノロジー、国際関係など、幅広いテーマが扱われます
出題例 2級 (eiken.or.jp)
出典:公益財団法人 日本英語検定協会
ライティングの評価
英検2級の新ライティング要約問題は、英語力を多角的に評価するために「内容」「構成」「単語」「文法」の4つの観点から総合的に評価されます。単に文法的に正しいだけでなく、論理的で説得力のある文章を書く能力が求められます。
各観点は4点満点で評価され、合計16点満点となります。
合格点の目安は9点とされています。
この点数をクリアするためには、各観点での得点を意識しながら、特に内容と構成に力を入れる必要があります。具体的には、与えられたテーマに対して自分の意見を明確にし、その理由を具体的に述べることが求められます。
評価基準を理解することは、高得点を取るための第一歩です。
各観点がどのように評価されるかを把握し、自分のライティングを改善していきましょう。
特に、内容に関しては、与えられたテーマに対して自分の意見をしっかりと述べ、その理由を具体的に示すことが重要です。また、構成や語彙、文法においても、適切な表現を用いることで、全体の文章の質を向上させることができます。
評価のポイントを押さえることで、合格点を超える得点を狙うことが可能になります。
各観点の詳細と論点のポイントを見ていきましょう!
1. 内容
与えられたトピックに対して自分の意見とその理由を2つ述べる必要があります。内容が明確で、トピックに沿ったものであることが求められます。
主張とそれを支える理由を含むことが求められ、具体的な例や事実を挙げることで説得力を高めることが重要です。
・重要な情報を漏らさず、考えをまとめている
・主旨を正確に理解し、適切に結論を出すことができている
・不要な情報や冗長な表現を省いている
ポイント: 原文の核心の捉え方、45〜55語という限られた語数で効果的に伝えることが求められます。
2. 構成
文章の構成や流れがわかりやすく、論理的であることが求められます。接続詞や段落分けを適切に使用し、読み手が理解しやすい形で情報を整理することが重要です。
一般的には「主張→理由1→理由2→再主張」の流れが推奨されます。
・論理的な流れで要約が構成されている
・正しい接続詞や転換語を用いて、文と文のつながりが自然
・3段落構成を踏まえつつ、コンパクトにまとめられている
ポイント: 要約全体の一貫性と結束性が重要です。
3. 単語
課題に相応しい語彙を正しく使用できているかどうかも評価されます。同じ単語や表現の繰り返しを避け、多様な語彙を使うことで、より豊かな表現力を示すことが求められます。
語彙のレベルは高校卒業程度が必要とされ、特に社会的なテーマに関連する単語の知識が重要です。
・2級レベルの単語を正しく使えている
・同じ単語の繰り返しをしないでさまざまな表現や同義語を正しく使えるか
・スペリングの正確さ
ポイント: 難しい単語を使うのではなく、適切な単語の選択が評価されます。
4. 文法
文法的に正しい英文を書く能力も重要です。文構造のバリエーションが求められ、単調な文型の繰り返しは減点につながります。
基本的な文法ミス(時制の一致、冠詞の使用など)を避けることが重要であり、複雑な文構造や多様な表現方法を用いることで高得点を狙うことができます。
・難しい文の組み立てや時制が正しいか
・文法的な正確さと多様性があるか
・長文を正しく短く考える能力があるか
ポイント: 2級レベルに相当する文法構造が使うことができるかチェックされます。
追加情報
翻訳の引用: 連続5〜10語程度の引用は許容されますが、それ以上の直接引用は減点対象となります。
語数制限: 45〜55語の範囲内に入ることが重要で、1語の過不足でも減点される可能性があります。
総合評価: 4つの観点がバランスよく高得点であることが理想的ですが、特に「内容」の比重が大きいとされています。
時間管理: 制限時間内に質の高い要約を書き上げる練習が重要です。
2級の要約問題対策
新ライティング問題について書かれている最新の学習教材で、出題形式に慣れておくことが重要です。
また、英検2級に出る単熟語が例文と一緒に学習できる教材がおススメです。
要約問題を解くコツ
1. 英文をしっかり理解する
2. 大切な情報を見つける
3. 細かい説明は省略する
4. 自分の言葉で言い換える
5. 文章の流れを保つ
6. 2級レベルの文法と単語を正しく使う
7. 70~80語という語数制限を守る
使える定型表現
要約を書くときに使える表現例:
・文章の内容を紹介:This passage discusses…
・主な点を示す:The main points are…
・例を挙げる:For example, …
・まとめ:In conclusion, …
練習のやり方
1. 時間を計って問題を解く
2. 模範解答と比べる
3. 自分の足りない点を見つける
4. 同じ問題をもう一度解いて、改善する
5. いろいろな話題の文章で練習を繰り返す

回答は書くだけではなく、必ず音読するようにしましょう。スラスラ読める文章を増やすことはライティング力だけではなく、リスニング力や単語力アップにつながりますよ。
新ライティング問題を攻略するポイント
1. 社会の出来事や時事問題に関する知識を増やす
2. 英文を素早く読んで理解する練習をする
3. 2級レベルの単語を増やす
4. 複雑な文を簡単な言葉で言い換える練習をする
5. 2題の問題にバランスよく時間を使う練習をする
6. いろいろな話題の文章で要約の練習を繰り返す
7. 添削結果を参考に、自分の弱点を直す
これらのポイントを意識して勉強し、新しいライティング問題に自信を持って挑戦してください!

英検のリニューアル解説動画はとてもわかりやすいので、参考にしてください。
英検2級の変更点と勉強法 【英検2024リニューアル解説動画】英検2級の変更点と勉強法(安河内哲也先生) 出典:公益財団法人 日本英語検定協会
まとめ
今回は英検2級のことと、2024年から始まった新しいライティング問題について詳しく説明しました。この新しい形式は、実際に使える英語力を測るためのもので、受験する皆さんにとって大切な変更点です。
主な内容をおさらいすると:
・ 英検2級は高校を卒業した程度の英語力を測る試験です。一次試験(読む・書く・聞く)と二次試験(話す)があります。やや難しい文法や単語、社会生活に関する英語表現が理解できることが大切です。
・2024年から、新しいライティング問題が始まりました。今までの「意見を書く問題」に加えて、「要約問題」が新しく出るようになりました。これで、より実際の生活で使える英語力を測れるようになりました。
・ 新しい要約問題への勉強方法も紹介しました。問題の特徴や解き方のコツ、使える表現や練習方法などを具体的に説明しました。
新しい形式に慣れるのは大変かもしれません。
この記事で紹介した情報と対策を使えば、きっと実力アップにつながります。新しいライティング問題は、英検に合格するためだけでなく、実際の生活で使える英語力を身につけるチャンスです。
ぜひ、声に出して音読することを心がけてください!
基本をしっかり押さえながら、文章を読み取る力や自分の考えを表現する力も一緒に伸ばしていきましょう。余裕を持って早めに対策に取り組んで、試験当日に自信を持って英検にのぞみましょうね。
合格をめざしてかんばってください。応援しています!

